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カテゴリ:『新日本歌人』( 37 )

 

悲しみに暮れている私

七月号原稿

悲しみに暮れている私         (ぱっ) (ちょん) (ふぁ)    宮田哲夫選 


アジア蔑視、女性蔑視

民衆蔑視を主導の

「福沢諭吉」が一万円の顔


「渋沢栄一」は

第一銀行の支店を

1878年、釜山に開設

元山にも仁川にも漢城にも


貸出金は高利貸しを育て

朝鮮の山野、田畑を

日本人の所有とさせた


巨利を得た山口太平衛

輸出税を免れようと

「日本刀を彼らの面前に突き出して大喝一番」

したと誇らしげに話した


米穀と綿製品の買い占め

金銀の吸収に努めた

渋沢の顔を紙幣に載せーー


略奪品を運ぶ為に、

戦争時の利便の為に、

鉄道を敷いたーー


朝鮮侵略の鼓吹者

福沢諭吉の言を実践躬行の

「渋沢栄一」


明治の栄光を思うのか

命令に従う大和人か

元号「令和」と

「渋沢栄一」にはしゃぐ人々

 

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by pcflily | 2019-06-24 08:04 | 『新日本歌人』 | Comments(2)  

奇怪な現実に戸惑う

六月号原稿         選者  奈良達雄 

奇っ怪な現実に戸惑う         (ぱっ) (ちょん) (ふぁ)    神奈川


ニューヨーク州

柳寛順の3・1独立運動を

人権記念日とした


少女像を建立の

カリフォルニア州

性奴隷被害に

「功労賞」を送った


天皇家を崇め奉り

軍隊を持たない国――

戦犯旗の旭日旗を閃かせる


あの戦争の

『日の丸』を守り続ける

ドイツとイタリアは

国旗も変えた


ロシア革命を恐れ

シベリア出兵強行

抑留者の悲劇だけを語る


米国に真珠湾攻撃

世界唯一の被爆国と

被害だけを訴える


歴史の真実を

過去の過ちの真相を

隠蔽し忘却する日本


搾取と侵略の

「明治」の回帰に

歴史改竄のアベ首相

追従し擁護する輩ばかり



☆6月号の選者は、奈良達雄さんだった。選のあとにを読んで、私はびっくりしてしまった。この驚きは、言葉では表せない。

◎朴さんの作品を読むと、日本の支配者たちが過去の侵略戦争や植民地支配に心からの反省がないことを痛感させられる。今日の日韓関係をぎくしゃくさせている最大の原因もそこにある。


ニューヨーク州

柳寛順の3・1独立運動を

人権記念日とした


「朝鮮のジャンヌダルク」とうたわれ、十六歳で拷問による獄死を遂げた柳寛順をたたえる歌。事実だけでなく、例えば朴さんの心からの呼びかけなどを詠ってほしかった。

◎ 名古屋大学名誉教授安川寿之輔氏からの手紙によると、朴貞花さんの「近代日本の「賢者」福沢諭吉を読む」と「福沢諭吉の公言」(ともに『新日本歌人』に掲載)に共感し、日本帝国主義の戦争犯罪・植民地支配犯罪を告発する「在日歌人・朴貞花歌集」の編集・出版を応援したいとある。協会としても名誉なことであり、援助を検討してほしいものである。


◎10センチ程の枝を挿し木したら、五年もたたないのに一階の部屋の高さにまで成長して葉を茂らせ、部屋から、外が見えない状態になったヤマアジサイ。
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〇うまく映せてないが、ドクダミと深山金鳳花が仲良くなって不思議な花を咲かせた。ドクダミは一重なのに八重咲きの姿形の花だ、共生の花の姿だ。
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〇雪の下の花とブライダルベール。いずれも強い花だ。
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by pcflily | 2019-06-20 15:20 | 『新日本歌人』 | Comments(0)  

金福童さん、天上界へ

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五月号原稿

金福童さん、天上界へ          (ぱっ) (ちょん) (ふぁ)   神奈川

従わねば家族に

害を与えると脅迫された

十四歳の金福童さん


日帝は戦場を引きずり回した

兵士の性奴隷の幾年月

過酷な記憶は決して消えない


駐韓日本大使館前の

「水曜デモ」

病む日も継続参加

謝罪も賠償もなく逝ったーー


女性人権賞の賞金の全額

紛争地帯の

子供と女性の為の

基金とした           (東日本大地震の被害者への基金もしている)


日本の行政と司法の

差別に苦しむ朝鮮学校を

車椅子の身で尋ね、励まし

奨学金を寄金


九十二歳で癌手術

五日後に

引き止められても

雨の中の一人デモ


人権擁護の闘士となった

金福童さんの心は

国境を越えた

追悼式は世界各国で


弔慰金全てが

彼女の遺志により

女性、人権、平和団体等の

十一か所に寄金される


☆金福童さんには、何度もお会いしている。別れの時の法要と頬ずりも忘れられない。写真がすべて消えてしまった。パソコンにすべて入れてあったのに、パソコンが故障したからだ。本当に残念だ。

☆おかしいと思っていたら、私のパソコンは故障していた。

何年もの間、書き溜めておいた文章も詩歌も写真も、全て消えてしまったのだ。自分の不手際の為に、思うように動かないのかとばかり思っていたのに~~~。

前回に買い換えた時には、今まで使っていた、パソコンに入っていたものが、其の儘、そっくり移動出来たのに、どんなに悔やんでも、覆水盆に返らずだ。

花木の手入れの為に、力仕事の出来る友人がが欲しいと、年長の親友と話していたが、毎日、老齢化が進んで行くことを考えると、パソコンの得意な友人のほうが重要性を持つねとの話になった。

☆昨日の19日にこのブログを書いたのだが、偶然、韓国の新聞「ハンギョレ」に、「第2回金ボクトン平和賞」受賞者、コソボ紛争の性暴力を初めて証言した被害サバイバーのバスフィエ・ぐっとマン氏が受賞者として韓国を訪れた記事が掲載されていた。

女性人権闘士家としての金福童さんの遺志が、このように生きているのである


by pcflily | 2019-06-19 17:13 | 『新日本歌人』 | Comments(0)  

「3・1運動独立運動」100周年に 投稿4月号作品

                   

四月号原稿

「3・1独立運動」100周年に    (ぱっ) (ちょん) (ふぁ)   神奈川


「朝鮮人は書物、琉球人は地球儀、  1811年   ロシア海軍のゴロウニン

アイヌ人は無欲、欲しがらない

日本人は滑稽なほど武器に興味を持った   磯田道史の「古今 をちこち」             

日本人の兵備への関心は突出していた 

                    

明治の侵略政策の要に潜入盗測     

朝鮮に忍び込み

朝鮮の精密な地図を作った           1872年

不平等条約の

「日朝修好条約」から             1876年


世界に類がない

公使の皇后・閔妃虐殺

明治の意図的な「征韓」政略

朝鮮に二十八の監獄作り、           1908年   

民族独立に立ち上がった

人々を獄死させた


王宮を日本軍が包囲し

銃で恫喝の「韓国併合」            1910年

米、金、古書、陵墓を破壊

全てを略奪した


朝鮮人の独立への意志、

3・1独立運動は               1919年

誰一人武器を持たなかった


日本軍は「三光作戦」

例外なく発砲、銃剣と放火で

虐殺し、鎮圧した


日本軍の無軌道、ヘイトスピーチにー

かいま見える明治への回帰

ドラマ「いだてん」は

ヒトラーのオリンピックをー


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by pcflily | 2019-05-18 09:50 | 『新日本歌人』 | Comments(0)  

生きる意味 『新日本歌人』3月号 投稿作品


  生きる意味      (ぱっ)(ちょん)(ふぁ)     神奈川


あの青い空の月

あの輝きは

己の光でないという


人も独りでは輝けない

いずれも雲に覆われて

隠されもする


わが苫屋の窓

東に真っ赤な朝日

西の燃える夕陽

白雪の富士山


折々の草花

身辺の叙景歌

叙情豊かに詠みたい


既得権者の暴政妄言暴虐

悲しみ傷つき苦難の

人間と地球


詠う事の根底は

人間の「個」であり

「怒り」であるべきだ

師の言葉を反芻する


善意を信じ

未来を信じ

真実をひたすら

今日も追い求める


この広い地球上で

会えるだろうかーー

ひとつの心の人に


☆『新日本歌人』に既定の会費を払う事により毎月、投稿する権利が出来る。けれども、取捨選択は、選者に任される。

作者が、どんなに心を込めても、選者にその心が届かなければ削除される。あまりにも、選者に私の意が届かない事が多すぎるので、失望する。選者に、選者としての力量があるという事は誰が決めるのかは分からないが、今回も、私の意志は届かなかったのか?届いていたにも拘らず、皮肉を言われたのかは、選者にしか分からない。

この作品の「選のあとに」で「素敵な抒情歌届けて下さい」と書かれていた。私の意図は、そんな甘い事ではなかったのである。


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by pcflily | 2019-05-12 16:14 | 『新日本歌人』 | Comments(0)  

念願の平和協定よ

〇目覚めてすぐに今から空を見たら朝日が昇って行く所であった。つい📷を出したが、私のカメラではあの赤い色が出ない。説明書を読めば分かるのかな。
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〇昨夜に咲いた月見草、大松宵草が正式の名前と言うが、この花を見ると、月見草がぴったりだ。2012年の神奈川歌壇に入選の歌は
「この夏の大松宵草の星明り思いて空き地に苗を植えゆく」だった。
この歌の掲載新聞を町内会長に見せて近所の嫌がらせを止めることが出来た。
名札を付けて私が植えた花を全て抜いていた老爺も、何もしなくなったので、瓦礫だらけのこの空き地が現在は花一杯になった。
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〇二つの月見草の歌を知ることが出来て、口遊んでいる。月のしずくを吸って咲くと言う歌詞があるが、この花を見ていると本当にそうだと思える。黄色と言えば少しきつい印象を受け、嫉妬の色だと聞いたことがあるが、月見草のほんのりと優しい黄色を見ると私も優しい心になり優しかった人達の思い出に浸る事が出来る。
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〇我が家の裏にこの小さな坂道がある。道はコンクリートであるが両脇が瓦礫の空き地だ。私にとって最高の贈り物になっている。通行人は、私とマンションに変える時の息子だけだ。10年以上かかったが私の花園になった。空き地を見ると花を植えたくなる。私の病気かも知れない。近所の交番と公園に、許可を得て花を植え、漸く根付いて安心して、ちょっと一休みしたら、何れもごっそりと引き抜かれていた。高齢な私の為に、手入れが大変だと、誰かが抜いてくれたのだろうと思う事にした。

〇足元に広がる冬でも緑の葉が枯れない蔓日草。
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〇息子は車の駐車に邪魔だと言っていたが、今年は小さい車にしたので、日陰にならなくなった花と私はご機嫌だ。訪韓の時に頂いた百日草が今年は家の前も後ろも横にも一杯咲いている。
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〇壁を這う定家葛の為に無窮花の枝を左に引いたので横になった枝に花を咲かせ、玄関前を明るくしている。一日花なので、朝一番に散った花柄をかたずけるのが習いになっている。
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〇急にドドンドドンと大きな音がするので音がする方を見たら、花火が上がっていた。写真にはきれいに映らないが暫し夢の世界に浸った。これは土曜日の写真だが、日曜日にも花火は挙げられた。カメラは出さずにじっくりと、見る事を楽しんだ。何の祝いの花火が挙げられたのか知らないがーーー。嬉しく幸せになった。
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八月号原稿 (五月に詠む)


念願の「平和協定」よ     (ぱっ) (ちょん) (ふぁ

   

米国は休戦協定を

一方的に廃棄し

韓国に核を配備した   

   ( 一九五八年配備・一九九一年撤収)


国際法を無視した

ブッシュ大統領の

核先制攻撃論

米国の暴走は誰も止めない


金大中大統領の訪朝に

歓喜した日々

廬武鉉大統領の訪朝も続き

南北の硬い扉は開いた


李明博大統領は南北の

扉を閉め

朴槿恵大統領は

鍵をかけた


民衆の

キャンドル革命が生んだ

文在寅大統領の

平和希求の「板門店宣言」


「休戦協定」を廃棄し

「平和協定」を年内に

南北民族の共存と繁栄の訪れだ


南北民族の意志を

米国が握り潰す

銃を突き付けられて

握手を出来る筈はない


三八度線の非武装地帯

世界遺産への道が待つ

北東アジアの平和に繋がる


米国の掌中にある念願の南北同胞の「平和協定」




by pcflily | 2018-07-15 22:32 | 『新日本歌人』 | Comments(0)  

挑発を続けているのは戦争が好きなアメリカと日本だ

一月号原稿

挑発しているのは誰か?    (ぱっ) (ちょん) (ふぁ)    神奈川


世界で唯一の被爆国          

日本は賛同しなかった「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン・ICAN)

今年のノーベル賞は「ICAN」

     

日本の敗戦による

米・ソの南北分断

米国は七〇年後も居座っている


核大国米国傘下の日・韓と

核大国ロシアと中国に包囲された

小国朝鮮は東アジアで       (南韓国と言わぬので北朝鮮と言わず)

核のない唯一の国だった


休戦協定を

「平和協定に変えよう」

朝鮮は核開発しないと

提言を続けた―――


核超大国米国の大統領ブッシュは

朝鮮への核先制攻撃を

全世界に宣言


海に浮かぶ軍事基地 

原子力空母「ロナルド・レーガン」

艦艇四〇艘等々


朝鮮半島の東西海域で

米韓軍事演習強行           (二〇一七年十月十六日より)

北朝鮮を標的に


春秋恒例の米韓軍事演習

挑発を長年続けてきたのは

米・韓・日である


過去忘れ真実の認識できぬ輩 認知症病み暗闇を行く


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◎花の少ない時期、純白の薄い花びらが優しい
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◎杜鵑草、優しい花色でも長く咲き続ける

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◎八つ手。葉がどんどん増えてこんな花を毎年見せる。
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◎韓国の古宮博物館の売店で、絵柄が朝鮮の民族的雰囲気なので求めたが、水漏れする、不良品と不満を言っていたが、息子に見て貰ったら、私の手力が足りなかったせいだと分かった。始めに締めて貰っても開ける事が出来ないので、私には使えない物となった。
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◎1999年アボジの葬儀の為に訪韓した。朝鮮籍の為に自由往来が出来なかったので、私は、特別に、母方・オモニの親族巡りをした。その時に贈られた。お人形さんや衝立や民族色の強い人形や右前の現代風のもの。これが、展示されていた。びっくりすると共に嬉しかった。我が家に、今もそのまま飾られている物達だったから。

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◎孫は車が大好きだった。我が家のロフトには車のおもちゃ沢山置いてある。この青い車は形が変わっているので、映してきた。沢山の車映しきて孫に見せたが、あまり喜ばなかった。「レゴ」に夢中になっていたが、現在はラグビーが全てになっている。昨年も今年も優勝したと言う。そのクラブのキャプテンを、昨年も今年もわが孫なのだと言う。ところが、息子に言わせると信じられない程、下手なんだそうだ。熱心に練習をするのに、上達しないらしい。下手であるのにキャプテンとは?統率力や人格によるものらしい。孫の入会している指導者が決めると言う。キャプテンとして取材され、抱負等を語っている新聞も見せてくれた。運動を全くしなかった。そして苦手な私の遺伝子のせいかなと申し訳なく思ってしまった。
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◎部屋から見る朝日、何故かいつみても感動する。これを見る為に、寝坊が出来ない。下の写真も同じく右端に朝日。
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◎徒歩3分の場所から見える富士山、この時せっかく見に行ったのによく見えなかった。雲が多すぎた。

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by pcflily | 2017-11-29 20:41 | 『新日本歌人』 | Comments(4)  

朝鮮学校

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土地奪い言葉を奪い名を奪う「併合」ありて「在日」のいる   神奈川歌壇

●日本国と日本人の多くはこんな単純な事を知らない?知らない振りをしている?

☆☆12月号が届いた。選者には絶対の権力がある。この作品の、私の一番の思いは、主題に示したように、1連目だ。だが選者はこれをバッサリと落とした。そのうえ「選のあとに」で「三行目が良くない」と言っている。
私は、この一言が言いたくて、この作品をかいたのにである。ちなみに、彼は短歌の作者であり、この「行分け作品」の作者ではない。2017年11月27日 記す


十二月号原稿       9月に詠む

行政の差別と司法の擁護    (ぱっ)  (ちょん)  (ふぁ)      


東京朝鮮高校無償化裁判に

東京高裁の却下

行政の差別を司法が擁護

子供達の権利と未来を奪う

   

弱者への差別と苛めを

指南する国の子供達に

苛めは無くならない


米国に追従する

安倍首相の私利私欲の

友達政権を支える人々


アジアへの蔑視政策は

戦争責任を認めず謝罪せず

明治への回帰を続ける


日本の植民地政策の落とし子

朝鮮人として生まれた子供達

現実と向き合う日々


考えない人々の多い社会の中で

課せられた責任を認識し

自分を守る為に逃げることなく


朝鮮高校無償化除外への

裁判にしっかり向き合い

自らの意志で行動する

 

世界は社会の闇を見ない

資本の論理や権力者のエゴイズム

メデイアは真実に背を向けたまま

権力に加担する


☆朝鮮学校の無償化の差別、裁判所が却下した


☆歌集『身世打鈴』別冊より


      四月八日

 「奥さんですか?突然ですが、ご主人が亡くなられました―――」
 「どちらにおかけですか?電話番号を間違われたのじゃないでしょうか?」
  二年間別居していた夫と、子供の親として離婚だけは止めようという話し合いがまとまって、一週間の後であった。
  長男の夫には、母と弟妹との別居は考えられないことだった。二人の子供に、民族教育を受けさせたいという一念の私は、家出して上京し、就職して、母子三人の生活を支えていた。
  長い話し合いの末に二人の方針がきまり、喜んだ夫は会社の花見の席で、守り通していた禁酒を解いて花見酒を飲んだという。
その夜、急性心不全であっけなく逝ってしまった。
享年三十九歳だった。春爛漫、桜の花も満開の一九七三年四月八日、花祭りの日である。お寺の桜も満開であった。
 六年生になったばかりの息子は、大声でわめきながら頭をかきむしり、畳に頭を打ち付けていた。
あの日以来、二度と父の死について語ることもなく涙を見せたこともない。三歳下の娘は、そばで泣きじゃくっていた。      

 
☆1971年の1月真冬に朝鮮学校で学ばせようと上京したことを思い出した。私の為に、実家で建てて下さった新築の家を半年も住まないで、夫にも内緒の家出だった。朝鮮学校のある東京の町田市の住所と片道切符だけの上京であった。知人は一人もいなかった。子を生した親として子供に言葉も歴史も教えられない事が辛かった。私は日本の学校で、身の付いた事は、どんなに努力をしても、希望は叶えられない事、朝鮮人への差別だけだった。

私の子供には、絶対に私のような経験をさせられないと決心したからであった。子供に朝鮮語と歴史を学ばせようとしての上京であったが、私自身が朝鮮語も朝鮮の歴史も学ぶチャンスを与えられることになった。まだ学ぶことはあまりにも多いが、死ぬことばかり考えていた過去はきれいに消えて、毎日を穏やかに今日生きていることを感謝しながら暮らせるようになった。

あれから、40年以上過ぎてもこの日本は変わらない、変わるどころか最悪の状態になっている。それでも、学生たちは前向きに闘いを続けていることを知り感動している。




by pcflily | 2017-11-10 09:23 | 『新日本歌人』 | Comments(6)  

親密な米国と日本

☆明治期に米国の手を借りて、朝鮮の植民地、アジアへの侵略を進めた日本が、現在、夢よ再びと米国の忠犬になって欲望を満たそうとしている。トランプ大統領が韓国より日本に多く滞在すると、この国のマスコミは挙って、安倍首相の喜びを共にして燥いでいるようだ。昔から、遠くの親戚より近くの他人と言われているのに、この日本は、遠い他人にしがみ付いて隣国を餌にしてきた明治期の方法を目標とし,蠢いている。

☆アジア侵略の日本軍の性奴隷になって、苦しめられた女性に対してのまともな謝罪も賠償しない中で、ハルモニが、また、亡くなってしまった。今年だけで、6人目である。申し出た239人の女性の中で、生きていらっしゃる方は34人になってしまった。日本政府は彼女たちの死を待って、死亡の知らせを聞いて祝杯でもあげているのだろうか?世界記録遺産の登録も、保留になってしまった。これは、日本と韓国だけの問題ではでない、韓国、中国、日本、台湾、フィリピン、インドネシア、オランダ、東ティモールの8か国の市民団体が、2700点以上の資料を申請したと言う。日本は、ユネスコへの負担金を分担金を払わずに反対を続けた。圧力をかけて反対していた。良心のかけらもない。他人の不幸を踏み台にして利益を得るのがこの国のかたちなのか?と聞いてみたい。安倍の言い続けている「美しい日本」は天皇を中心にした嘗ての「国体」なのだ。国民は全て神の天皇の為に捧げる、心も、命もだ。その為に、戦争の出来る国へとまっしぐらに進んでいる。東南アジアを支配しようと餌を撒いているようだ。すでに世界最強の軍備力を持っていると言う。この自民党を支持しているのは、若者が多いのだと言う。何をか言わんや。

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十一月号原稿     8月に詠む   

   

親密な米国と日本 

              

日清戦争・日露戦争

真珠湾奇襲攻撃まで

仕掛けたのは日本だ


1905年の

桂・タフト協定で

米国と手を組んだ日本

朝鮮を植民地にした


    1945年8月

敗戦国日本への

厳罰が米国の立場だった


援助していた

反共の蒋介石が敗れたことに

危機感を抱いた米国


アジアの共産化を防ぐ為に

サンフランシスコ条約で

日本の罪業を問わなかった米国


戦争責任を問わず

日本を冷戦体制の砦にーー

昭和天皇は沖縄を

米国の基地に差し出した


1935年の国際連盟と

1963年の国際連合で

韓国併合を不法無効と判定した

   

アジア侵略を奨励した

吉田松陰を尊敬する安倍晋三

侵略の謝罪・反省なく

明治への回帰を模索する



by pcflily | 2017-11-03 20:52 | 『新日本歌人』 | Comments(2)  

アボジの墓地    [新日本歌人』投稿歌 10月号 7月に詠む

◎無窮花に負けじと伸びている薔薇と百日紅、いつの間にかどんどん伸びて、大きくなって剪定しても、そこからもっと勢いが強くなって伸びる。私の手には負えなくなっている。右奥はオーシャンブルー。
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◎オーシャンブルー、隣家の間が狭いので、伐ることが出来ない。雨どいに絡まって、ベランダまで伸びた。ベランダで切ってかろうじて、そこより、上には伸びないようにした。無窮花や百日紅、薔薇の花は散っていく。当然のことだが。

隣家の敷地に花殻が落ちるので、申し訳ないので、道路から1メートルぐらいの場所に入り、花殻を箒で履いていたら、我が家の土地ですから、入らないでくださいと叱責された。掃除させてもらっているのですがと言ったら、再度、私の家の土地です。入らないで下さいと言った。この人は引っ越して間もなく、横長の鉢一杯に咲いたポーチュラカを切って下さいと言われて花を処分したことがあった。
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◎無窮花の紫玉 二階のベランダより高い。剪定できない大きさになってしまった。
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◎無窮花の宗旦。
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◎無窮花の玉兎。狭い場所で、高く高く伸びるので、写真に収めるのが難しい。
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◎高砂百合。野草だから強い、一本咲いたと喜んでいたのは3年ほど前かも、今年は22個も花が咲いた。
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◎昨夜、ベランダに黒いものが飛んできて、胡瓜の葉に留った。暗くてよく見えなかったが、シャッターを切った中の一枚、蝉だった。
訪ねてくる人もなく、訪ねて行く所もない私を、慰めに来たのかもしれない。
1本の胡瓜の苗を、伸びすぎたと5分の1の値が付いていて、100円で買って植えた。このベランダで一度は、よたよたになってしまったが、面倒を見てあげたら元気を取り戻して、10本以上の胡瓜を収穫できた。今日は3本が収穫を待っている。
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◎火鉢に、3本植えた高砂百合、咲いてくれた。緑の葉は、正体不明、枯れもせず、上に伸びるだけだ。生きようとしているので切れないでいる。

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◎ベランダより屋根に迄伸びて行ったカロライナジャスミンと定家葛。

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屋根にまで這い上っていくので、伐ることにした。ベランダから、精一杯の力を出し、半分ほどに切った。終わった後は身動きも出来ない程に疲れ果てた。1日がかりで半分ほどに切り落としたが、落とした蔓に絡んだ葉の量が
あまりに多くて始末が出来ない。翌日に少しずつ纏めようとしたが、蔓が硬くて、小さく切り分けることが出来ないでいる。たとえてみれば我が家の浴室を天井まで埋めても有り余る量である。

これに、凝りて南側で育っていた羽衣ジャスミンを切ることにした。これは、何年か前にベランダより上に伸び始めた時に切り落としたものだが、切っても切っても、伸びようとするので、可哀想になり網をかけてやったものだ。

ところが、鉢が巣を作っていて、私の左手の甲を蜂に刺されてしまった。鉢に刺されて3度目は死に至ると聞いていた。2度目に刺された時には、タクシーを飛ばして病院に行ったのに、三度目の今回は、両親のお墓も整備できたし、私のお墓も準備できたし、「まあ良いか」と思った。
日曜日でもあったので、そのままに、手元の虫刺されの薬を塗った。手の甲は痛いばかりではなく、熱を持ち、どんどん腫れて行った。

月曜日は、骨粗鬆症の注射の道具と薬を貰いに行く日だった。この注射は2年間続ける。しないと寝たきりになると医師に言われていたが、注射の痛さに耐えられないと断っていたのだが、認知症の妹の面倒を見ることになって、妹から長生きして守ってと言われて始めた。
現在、毎日注射をしていて、月に一度、注射道具と注射液を貰いに行っている。ついでに、蜂に刺された為の薬と塗り薬を処方して頂いた。

蜂の巣は防虫薬のスプレーをかければ良いと言われて、1本全部をかけたのに、蜂の巣は、そのまま残っていて、今度は、私の右足を、再び、鉢は刺した。蜂に刺された時の痛さは、口では言い表せない。その瞬間痛さと驚きで動転する。

この8月は、暑さと蜂に刺されたことで、私の体は、瀕死の状況が続いた。
でも、今日も、死なずに生きている。

成すべきことがある人は、その為の寿命があると言われたことがある。
まだ、私が出来る事が残っているのだろうか?



十月号原稿


アボジの墓地              (ぱっ) (ちょん) (ふぁ)     


国を奪った日本に

己の骨を埋めない

生地は聖地

終生のアボジの意志


鞭で酷使された炭鉱生活を

口にしなかった憤怒

ひたすら帰国を願い続けた


子孫繁栄祈願の墓地と

土葬の願いを果たす

アボジは民族心を

行動で示した


養子夫婦の早世

アボジの心情は

孫に伝わっておらず

「納骨堂に移そうとしていた」


韓国籍を得て訪韓の私

甥との二度の出会いに

在日朝鮮人の慟哭の望郷を告げる


「お墓を守ります」

甥の英断に、閏月五月二日

納骨堂のオモニは

アボジの傍に移送された

そのかたえに私の墓碑も


父祖伝来の地に

墓碑に刻まれた

    蜜陽朴氏の貞夏乃墓

    族譜に載る私の諱の貞夏

 

       族譜(朝鮮の一族の系譜、家譜)

      諱(生前の実名、生前には口にすることを憚った)

    

  父祖の地に父母のかたえに永眠の床設えき墓碑の輝く










by pcflily | 2017-08-26 11:19 | 『新日本歌人』 | Comments(2)