メルケル首相の訪日に思う

六月号     二〇一五年

メルケル首相の訪日に思う           朴 貞 花   神奈川県

ドイツは、今もなお継続している
謝罪と
歴史認識の直視
それは、確固とした信頼を得た

東西の分断を克服
東独出身の女性を首相にした
世界の中で輝く国を
羨んでいる私の三月

「朝日新聞社」の講堂で
過去の責任の清算と
    歴史の記憶の継続と、
近隣国との和解を――

核利用推進派の独首相
フクシマの原発事故で
原発廃止に踏み切った。
被爆国日本が再稼働するとは?

敗戦ではなく、終戦七〇年
自国に不都合な
歴史認識は
「見ざる、言わざる、聞かざる」

天皇は「遺憾だ」と宣うた
「心残りだ、残念だ」の意なり
    謝罪の言葉ではない。

慰安婦の強制連行を
「日本軍はやってない」の強弁
証拠の廃棄、隠蔽の果てに――
    
「朝鮮の侵略と
民族圧殺をしていない」
語るのは大学教授
    日本は、真正の道を歩むだろうか?

☆『新日本歌人』8月号の作品表に取り上げられた。

 天皇は「遺憾だ」と宣うた
「心残りだ、残念だ」の意なり
謝罪の言葉ではない

上手い。「そのとり」 だから未だに安倍首相のように、一部の日本人にあの侵略戦争の反省が無いのかもしれません。とある。

嬉しかった、この作品評を書いた人が、かつて、私の作品について、批判的で、「リアリズムがあると言えるのか」と評した人であったので、なおさらに嬉しい。

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by pcflily | 2015-08-12 21:31 | 『新日本歌人』 | Comments(2)  

Commented by Takeshi Nimura at 2015-08-18 19:45 x
作品の掲載おめでとうございます。早くにコメントを差し上げなければと思っていましたが今日になってしまいました。仕事のほかに知人の作業のお手伝いなど、あらためてじっくり貞花Fさまの歌を読む時間がなかったものですからお許し下さい(言い訳ですね。お恥ずかしい)。
私の周りには貞花さまご指摘のような言動をする輩が掃いて捨てるほどおります。歴史認識の甘さ、知識の不足、自分でものを考えずにマスメディアの流す報道を鵜呑みにする、これが日本の現実です。一方的な洗脳に精神が病んでいるようにも見えますが、それすら気がつかないのです。貞花さまの洗練された言葉とリズムに「抗う心の真髄」を私は感じました。多くの日本人に読んでいいただきたい作品ですね。残暑厳しいおり御身大切に
Commented by pcflily at 2015-08-18 21:05
コメントを有難うございます。
選者の方も、替わっていくので、いつも未熟な作品ですので、不安が募る中で、8月号に載ったこの作品評は(作品が掲載された月の2か月後に載る)嬉しく思いました。

昨年まで、猛暑の中でも、エアコンのスイッチを入れないで暮らしていたのに、8月に入ってエアコンをつけて風邪をひき熱まで出して、回復も遅くなりました。夏風邪は、犬も引かないと言うのに。

唯一の楽しみのパソコンも、機嫌を壊したのか動かなくなってしまいました。息子の長い留守が続き、直して貰えず、戻って診て貰ったのですが、現在も元通りにはならないでいます。お気に入りに入れたものも、行方不明でした。

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