近代日本の「賢者」福沢諭吉を読む

六月号原稿   (月集に)   二〇一四年

近代日本の「賢者」福沢諭吉を読む    朴 貞 花    神奈川県

「愚民を籠絡する欺術は天皇制の確立」

強兵富国と戦争支援に熱狂し

兵士の幸福は国の為に

財のみならず一命を擲つこと――

社会主義運動を生む故          

貧民に教育させるな 

農民は愚民・馬鹿者・賊民と罵り

移民・低賃金勧め、女性差別は

娼婦を「鬼女・醜物」とて海外出稼ぎを勧めた

「圧政も我身に受くればこそ憎むべしと雖も、

われより他を圧政するは甚だ愉快なり」

陸に幾十万、海に幾百艘、

地球上に日本艦、東洋の全面を覆う

則東洋一の強国こそ日本の未来像――

朝鮮の事変こそ幸いなれ、

何卒此一挙に乗じて

日本を帝国主義大国に仕立て上げれば

将来『快楽』『愉快』報酬」が得られる

徳富蘇峰の批判

「浅薄、進歩の敵、主義の敵、無主義の天国」

吉岡弘毅は「日本を強盗国にする」

日の出新聞は書いた

法螺(ほら)(ふく)沢・(うそ)(ゆう)」 

             

「豚尾兵・悪獣・乞食・チャンチャン・無廉恥」

「無礼の老大国、無神経の頑物」等と罵倒し侮蔑した

「アジア蔑視観形成と侵略の先導者」は

アジアに二千万の死者を生んだ―――


最高額紙幣一万円札の肖像

「近代日本のお師匠様」

福沢諭吉の形成した

愚民観とアジア蔑視は

今もなお この国の姿勢を示している

☆年が明けても、明るいニュースを聞けない。
先ず、大きく紙面を飾っていたうちの一つ、2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」は私の神経を逆なでた。吉田松陰の松下村塾の女幹事として兄を支えた妹の文を主役にしたものという。先年、NHKは「坂の上の雲」を異例の2年連続で放送した。

 土地奪い言葉を奪い名を奪う「併合」ありて在日のいる

 在日の高校無償化は除外すと民族差別を声高に言う

 「併合」の成果をあげし明治乞うや長期放映の「坂の上の雲」

2010年の『新日本歌人』の投稿歌だ。
これらの事に対して「NHKは日本国の放送局だから、当たり前だ」と息子に言われた。冷静なのか、すべてを諦めているのか、その両方なのだろうけれど、決して私に同調することはない。
この度は女性を主人公にして、明治の曙と美しく描き、じわじわと民意を明治時代は素晴らしかったと言いたいのだろうと思えて仕方がない。
吉田松陰の塾生には、伊藤博文を始めとして、朝鮮人の私には許せない面々が揃っている。新年から私の胸はイライラがつのるばかりである。
横浜の空はこんなに青く、夜の月は煌々と照っていることが、なお悲しみを募らせる。

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○沈もうとする太陽が、あまりにも眩しくてぼやけてしまった。もう少し待てば赤い夕焼けを背景にした黒富士になるのだが、孫と一緒の散歩で寒さに耐えられず、諦めて帰宅した。自宅から2分ぐらいの場所で写す。(2015年1月)


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by pcflily | 2015-01-10 11:44 | アリランエッセー | Comments(2)  

Commented by Takeshi Nimura at 2015-01-14 20:11 x
明治維新の近代日本をいかに美化しようと、徳川幕府から冷遇された外様大名(長州、薩摩、土佐)と下級武士が幕府を倒すために天皇を担ぎ出したに過ぎないことは事実。尊王攘夷を掲げた討幕派が攘夷を捨てたのは現実問題に対応できなくなったからです。明治から昭和までの日本帝国を正当化するためにマスメディアを使って国民を洗脳しようとしているのがこの国の実態です。山口県(長州藩)を題材にしたドラマ「花燃ゆ」も安倍政権ならではの選択で洗脳の片棒を担いでいます。何とかしなければなりません。
Commented by pcflily at 2015-01-15 20:24
コメントを有難うございます。「花燃ゆ」を私は見てないのですが、視聴率が最低であると、新聞に載っていました。
日本人は、立派だとかという日本人を持ち上げるテレビや、本が増えているのは、日本人が自信を無くしているからだと、誰かが書いていました。平凡で普通であることの幸せが大切であると思うのは、私だけではないと思います。

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