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無産者への「捨身」弁護士 布施辰治

四月号原稿          2014年   
                      朴 貞 花

虐げられた者への愛と慈しみの弁護士 布施辰治


二・八朝鮮独立宣言の

 弁護から始まった

二度の資格剥剥奪と三度の投獄に耐え
 最後は病床からの上申書―-


関東大震災の朝鮮人虐殺の
 事実解明と責任追及

大杉栄・朴烈・金子文子の弁護

大逆事件は官憲のでっち上げだ
死刑は国家によるテロだ

支配階級が労働者・農民を

 圧迫する為の裁判だと糾弾

韓国併合は侵略と言明
朝鮮の農村の
 土地奪還闘争に奔走した


社会という大地に
 正義という
鋤を差し込み
 庶民と共に耕して立つ
生も死も民衆と共に

弁護士職を社会運動に連結させた闘争 
「生くべくんば民衆とともに

 死すべくんば民衆とともに」
 愛息・杜生の獄死を胸に――

☆ 山田昭次先生の新刊が送られてきた。
『関東大震災時の朝鮮人迫害―全国各地での流言と朝鮮人虐待』 
  出版社・創史社 ℡・fax044-987-5584
関東大震災と言われてきて、誰もが朝鮮人の被害は関東地方だけと思っていたと思う。私もその一人である。
ところが、全国各地の大多数の新聞が「不逞鮮人が殺人放火している」といった流言を盛んに報じ、朝鮮人が各地で種々の迫害を受けたことを、全国を訪ねて調査したものである。
これまでも、山田昭次先生は「関東大震災」について、何冊もの研究を重ねた著書を出版なさっている。
山田先生は、現代の良心的な日本人の代表であり、嘗ての、布施辰治さんのような存在であると思う。

1900年代に朝鮮人の為に、身を捨てて闘って下さった弁護士の布施辰治さん。どんな時代であろうと、個人の人格により生き方は定まってくる。
良識もあり理解のある態度をとっているので、安心して、性奴隷にされたハルモニの事を話せば、どこにでもあった話と言い、朝鮮人の文化財を取り戻す運動をしている慧門さんの話をすると、イギリスやフランスもやってきたことだと言う人が多い。じゃ、誰かが、殺人や泥棒をしたからやっても良いのかと言いたい言葉をグッと飲み込んでしまう弱い私だ。


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by pcflily | 2014-12-25 17:00 | アリランエッセー  

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