1073回目の「水曜デモ」に参加して
★一〇七三回目の「水曜デモ」に参加して
八月号 二〇一三年 朴 貞 花
三つ編みをバッサリ切られた
お河童の少女
平和の像の視線の先には
日本大使館
ハルモニ達を囲み
国籍を問わず老若男女
二十二年間・一〇七三回目
生き証人が此処にいる
公式謝罪と法的賠償を
ハルモニの生存中に―――
処女供出を強要 処女(朝鮮語・未婚の娘)
荷物のように連れ回し
一〇〇人以上の兵が列を成し
少女は日に四〇人の――
軍人は麻薬を打ち
刀を振り回し殴打し
連日の性暴力の果てに
戦場に置き去りにした―――
ハルモニの「水曜デモ」に
参加する為の訪韓を続ける
「憲法九条―世界へ未来へ連絡会」
人権を守る戦争のない世界を――
歴史を学び韓国語を学び
隣人として痛みを分け合う
日本国政府は今日も
強制性はない
商行為だ
証拠がないと
反省も謝罪もしない
☆誘われて「九条連」の人達と韓国の「水曜デモ」に参加する為に訪韓した。ハルモニ達の為に在日女性や日本人女性が、韓国に暮らしながら、ハルモニ達のお世話をしていることを知った。
生存しているハルモニが少なくなってしまったことに改めて胸を痛めた。日本の政府は未だに、ハルモニ達への罪を贖おうとしない。生きている人間が辛い証言をしているのに、耳を貸さずにいる。
実際にあったことをなかったことにしようとしている。人間の言葉を信じないで人間の為の政治が出来ると思っているのだろうか?
母国語を独習して、何とか意思疎通が出来るようになったことで、沢山の喜びの機会が与えられた。この度の訪韓でも何度か良い機会があった。その一つはハルモニ達の生活を追いながら、世界の女性の話を取材している女性監督が、声をかけて下さり話を聞いて下さった。
後日、私に会うために来日し、再度、話を聞いて下さった。日本人のグループに、たった一人の朝鮮人として参加していることに興味を持ったと言う。
忘れられない良い思い出になったことは、安重根義士記念館を訪ねた時に、一緒に歩いていた安ハルモニと日本に奪われた文化財の話をしていて、「私が生きている人の中で、一番尊敬している人は「略奪文化財」をもとに返す運動をしているヘムンさんである」と言うのを聞いて、ヘムンさんに電話をかけて下さり直接お話をさせて下さった。本当に嬉しかった。
by pcflily | 2014-11-14 14:00 | アリランエッセー