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高宗の密使 米国人ハルバート

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胡蝶蘭が咲きました。花の好きな私の為に、娘夫婦が歳拝(年始)の時に毎年持ってきてくれていた。15鉢もあったのに一昨年の夏の猛暑に負けて、この一鉢だけが何とか、生き残っていた。温室がないので、冬の管理が難しかった。段ボールや発泡スチロールの箱に入れ、毛布を掛けて育てていた。最後の一鉢なので、今年も咲いてくれて本当に嬉しい。花を置く場所がないので花はもういらない、もっと実用的なものが良いと言ってしまってからは、花が届かなくなってしまったので、これは最後の花だ。


 ★高宗の密使 米国人ハルバート     朴(ぱっ) 貞(ちょん) 花(ふぁ)

                            「新日本歌人」投稿歌 2011年12月号

太平洋を海で渡った一八八六年    (朝米修好条約 1882年)
地図の上の小国「COREA」と知るのみだった
皇帝高宗の招請に英語教師として
赴任した教育者米国人ハルバート

母語が英語の人にとって
朝鮮語の習得は難しい
朝鮮語とハングルを三カ月で習得
朝鮮語とハングルで
世界地理と歴史の教科書を作った
(ハングルは朝鮮語の文字・ハングル語とは言わない)

ハングルの素晴らしさを論文に纏め
歌を好む民族と「アリラン」を採譜
雑誌「朝鮮の知識」を発行し掲載
世界に朝鮮の姿を知らせた

「敬天寺十層石塔」を日本に搬出した
宮内大臣田中光顕子爵の暴挙を
ニューヨークタイムズに告発
オランダのハーグにて暴露        (万国平和会議開催中)
日本は世界に非難され返還した

ハングルの「独立新聞」を
徐載弼・周時経と共に作る         (一八九六年四月)
ハングルを国内に広め
ハングルを世界に知らせた

「韓国の文化に魅了され愛した      (ハルバートの回顧録)
韓国は自力で近代化出来る国だ
私は信念を持ち高宗の密使となり
闘った――」

「光復節」参席に招待され          (8・15(ぱりろ) 大韓民国成立)
四十年目の訪韓
七日目に不帰の人に―――          (一九四九年七月)
願い続けた韓国の土になった         (揚花津外国人宣教師墓地)

☆真実は誰によって、どれだけの人々に知らされるのだろうか?朝鮮人と言われるのは何故なのかも、まともに知らなかった時が長かった。オモニに宛てた一枚の手紙の為に私は日本の県立高校に通わせてもらうことが出来た。社会科とか世界史は特に好きで熱心に講義を聴いていたし成績も良かったのに、大人になってから新しく知って驚くことが多すぎる―――。
 朝鮮の国王の高宗がオランダの「バンコク平和会議」に密使を送ったことを知ったのは上京してからだ。その時の三人の密使が、無事にオランダに到着出来たのは、ハルバートが別の道を通り、日本の監視の目をハルバートに向けさせていたからだという事を知ったのは70歳を越してからである。
 アメリカという国は、この時から現在に至るまで、自国の利益の為に朝鮮民族を犠牲にしているのだ。表の顔は世界の平和のためと装いながらである。オバマ大統領の当選を知った時には、心から喜び、期待したのだが、本質は変わらないのだ。
 全世界の人々が、ハルバートの様に、人間として、個人の良心を持ち続け、行動に移す時代は来るのであろうか?

by pcflily | 2014-03-30 16:04 | アリランエッセー  

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