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あのことこのこと   ショッパーに載る

☘別れの予感 強くなる日々よ 人は誰にも 別れが来る
 遠いあの日の 熱い私は 何時のまにか 何処に消えた

メロディーは「別れのタンゴ」 高峰三枝子

☘息子は、年齢の通りであって、何の不思議はない、異常な事でもないと言うけれど、どんどん体力が落ちて行き、予定した片付けも、殆ど整理できない。
でも、このままでは、あまりにもと思うのである。
挿し木が簡単に成功する紫陽花、泣き虫の私にぴったりと思っていたが、意外と強いことを知った。また、姉妹の中でも、元気でいることに気が付いた。
未知の土地での生活の中で「朝日歌壇」に投稿することを覚え、小さな広告専門の「ショッパー」にも投稿していた。
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☆紫陽花の「墨田の花火」一本の挿し木で育ち、どんどん大きくなった。
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 🌺雨に咲く花   ブログ、2013年「私の短歌とアリランエッセー」より

 しとしとと降る雨の中でけなげにも美しく咲く紫陽花。熱い太陽の下で青い空の下で咲く花も見事だけれど、 梅雨空の下、雨の中でこそ映える紫陽花に、なんともいえぬ魅力を感じる。

 幼いころ、泣き虫とあだ名されたほど泣いてばかりいた私。そんな弱虫の私がこの見知らぬ土地,町田市に住んで、 はや七年目、夫を亡くし二人の子を育てなければならなくなった。
その子供たちも兄は高校生、妹は中学生 二人ともわが背丈を追い越してしまった。 花の色の変わるのは美しいけれど、人は変わりなく平凡でありたい。        

 及ばぬこととあきらめました。「雨に咲く花」という歌の雨に歌れて泣いている花は紫陽花でしょうか?                          (1977年7月7日) 

☆「ショッパー」に掲載されたこの文章を読み、金美連さんがピンクの紫陽花の鉢植えを届けてくれた。
  その後も、紫陽花を見るたびに、私のことを思い出すという。


 🌺私のふるさと

 部屋の壁も、道路も、お隣さんもすべてコンクリート造りの冷たい顔、土ぬくもりの中、緑の草いきれの中で 育った私にとって、どうしょうもなく故郷の山川が恋しくなる日がある。でも、一万円の交通費、それに時間 この小さな肩には重荷です。

 そんな日に、素敵なところがあるのです。百四十円を持って近くのお風呂屋さんに行きます。ゆったりと湯船 につかり、さっぱりとした気分で出ると、ここにわが「夢の故郷」があるのです。

 春には野のスミレ、カタクリの花、ついこの前まではピンクのネジバナ、今はナデシコ,つりがね草~~~~

 四季折々に咲く野の花の庭です。カタン、カタンと竹の樋、埴輪の馬、それにお地蔵さんも。 お庭の持ち主の方に、心の中でありがとうと言います。
(1977年9月1日)

 ☆娘が花屋さんで一本の花を買ってきた。寝込んでいる私へのお見舞いと。七歳の子に一本だけの薔薇を 
  売ってってくれた花屋さんに感謝した。娘のおこづかいでは一本しか買えなかったという。「薔薇ニ題」や、 25年ぶりの「同級会」のことなどを投稿したが、原稿が見当たらない。

 初めての原稿料は、500円、後に1000円になった。 35年以上も昔のことだ。
 
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☆オーシャンブルー。
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by pcflily | 2013-02-12 16:52 | 『身世打鈴』エッセー  

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